無料ブログはココログ

« よくそんな気になったものだ | トップページ | 子供と共有したい、読書の楽しみ »

2007年2月18日 (日)

行かないでは済まない

 なんといま、パリへの旅行を計画中だ。昨年携わったフランス料理の本で、あまりにもフランス料理のこと、フランスのことを知らないために、原稿を書くにかけない悔しさを半年ほど味わったためだ。そのまとまったお金があれば、有名なフレンチのレストランで何度も食事ができるとも考えたけど、日本でフランス料理を味わう限界のようなものをなんとなく感じ、まずは一度行かないと気が済まない予感がする。

 私が悔しさというか敗北感のような気持ちの中で取り組んだフランス料理の本は、私にとっては3冊目でフランス料理は決して初めてではなかったけど、同じシェフと3冊め、しかもソースという体系的な理解がないと太刀打ちできないテーマだったゆえ、これまでの取材のやりかたや、私が勉強してきたものが問われるようなものだった。それがまるでできていなかった。

 フランス料理の中でも、2冊目に作った本は、フレンチレストランのまかない料理をテーマにしたもので、料理本の中でもなかなか目が留まりにくいものだと思うが、私はこの仕事で、フランス料理が身近になり、その発想や考え方、何よりも食べることを大事にするお国柄を意識した。ただじゃがいもを細く切ってハッシュドポテトのように焼くだけなのに、じゃがいもの切り方は、まるで刺身につける大根のつまのように繊細でていねい。アメリカンスタイルのハッシュドポテトとはもう別物だ。ゆで卵とマヨネーズを和えただけのおかずとは呼べないパン向けの料理も、マヨネーズが手作りだから、これまで食べてきた卵とマヨネーズのペーストと同じに扱えない。マヨネーズを手作りするのは、高級レストランではもちろん、ビストロや定食屋では当たり前と聞いた(第一の理由は、買うより安いからだが)。便利さよりもそれまでのやり方を変えない頑固さがなければ、簡単に既製品を利用したくなるもの。料理への頑固さは、ときとして料理のおいしさ維持する重要な要素だと私は信じるので、その頑固さを維持している国に、興味を持っている。

 ひとりで、しかも言葉がしゃべれず、ホームステイでもなくホテル暮らしでは、もしかしたら思うように買ったり食べたりできないかも知れない。フランス人と接する機会がないのなら無駄なお金の使い方かも知れない。でも、自分で歩いてみて、暮らしや生活を感じたい。イングランドに行ったとき、家族を持ち、生活者として地に足のついた暮らしを送る立場にで旅行をしたせいか、信号機ひとつ、ゴミ箱ひとつ、小学校の様子見るものすべてが面白かった。そうした実感を何か感じることが、大きな目的だ。

« よくそんな気になったものだ | トップページ | 子供と共有したい、読書の楽しみ »

パリ自主研修旅行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 行かないでは済まない:

« よくそんな気になったものだ | トップページ | 子供と共有したい、読書の楽しみ »

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31