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2008年5月22日 (木)

ヒミカ むかし倭国に女王がいた にんげんの物語

ようやく「古事記完全口語訳」を読み終えた。丸2ヶ月経過。はぁ。ちょうど同じ時期、娘が図書館から卑弥呼の伝記を借りてきてとリクエストしてきたので、「むかし倭国に女王がいた にんげんの物語」(中山千夏著 ブロンズ新社)を並行して読んだ。最初、この2冊は別に関係ないと思っていたら、どっこい、直結とまでは言わないが、とても関連し合っていて、おかげで2冊とも読み終えたという感じだ。

古事記は、言わずと知れた、日本の神話と神々、その血を引いているという天皇家の物語とされている。登場人物が多すぎて、まぁ神話なんでしょうと読んでいたのだが、娘向けの児童書のおかげで概念ががらりと変わった。

「ヒミカ むかし倭国に女王がいた」は、古代史の専門家、古田武彦氏の著作をもとに、中山千夏さんが子供向きに書いたもの。古田氏の説によると、ヒミカの治めた和国は現在の九州、筑紫地方にあり、その倭国の歴史書の中にある国興し神話や倭国の歴史が、天皇家に都合よく書き換えられ、古事記に多く挿入されているという。そのため、いまの日本の歴史は、古事記に沿った内容で教育しているが、かなり事実と違い、時の権力者に都合よく変えられた歴史だという。その説を読み、それが最も納得できる説と考えた中山さんが、古田氏の視点に従い、卑弥呼と倭国の歴史を書いたものだ。

それまで、古事記や日本書紀の内容に疑いを抱くなど、考えたこともなかった。でも、でも、いま料理のことでさまざまな調べ物をすると、いかに、本来の意味が変わってしまっていることか。料理のことは、権力者の都合というのはあまり関係ないだろうが、私の知っている時代だけでも、政治の流れ、戦争の経験などから考えると、人が人を欺くなどある意味では当たり前だ。情報がいまのように豊富でなかった時代なら、なおさらだろう。文字を知らなければ、知っている物が有利になっただろう。正しい歴史が、文字で残らなかっただけかも知れない。残っているのが正しいとも限らない。

そういった面を意識しながら「口語訳古事記」と卑弥呼の伝記を読み比べることとなった。難しい古典の口語訳VS.わかりやすく示唆に富んだ児童書の伝記。児童書からこんな機会を得るとは!

いまは古田氏の「盗まれた神話」にステップアップ中。古事記の矛盾をあれこれ検証していて興味深い。

 

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