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2013年3月21日 (木)

夫の経済力という最大の協力

友人が、新しい生き方を始めた。ボランティアの看護をするための地域拠点を立ち上げたのだ。

ボランティア看護とは、介護保険でカバーし切れない部分を、家族の要請によってボランティアで請け負うということのようだと理解した。通常、看護ができるスタッフを要請すると、時給にして7000~8000円もかかるのだそうだ。それを、1000円代のかなり負担の少ない金額にし、休日だが夜中だろうが、行政サービスで抜け落ちている部分を補うため、有償ボランティアという形でやることらしい。

私は幸い、看護サービスを受ける家族を持たず、そうした機会もなく、ボランティア看護の必要性を思い当たらずに来たのだが、聞けば聞くほど、自宅で看護する家族を持つ人たちの悲鳴が聞こえるような気がし、自分もきっと必要とすると思えた。友人の思いはとてもシンプルで、端的に言ってしまうと、“自宅で看取りをする家族を手伝いたい”ということだった。

有償と言っても、一日数時間ということであれば、それでは生活は成り立たない。病院勤務の方が、きっとお金にはなるだろう。しかしそういう形を選ばないということは、現場のさまざまな状況に手を差し伸べずにはいられない、ということなのだろう。

そして、彼女がそうした仕事を始めるには、ご主人が経済的に家庭を確実に支えるという協力がないとできないことだ。

別の友人は、歯科医を開業している。私もお世話になっていて、その診療の丁寧さと余分なことをしない様子と、費用の安さにけっこう驚かされる。以前彼女が言っていたのは、「丁寧な診察をしたい」ということだった。「もっとあれこれしてあげたいけど、病院の方針で、診察時間の制限があって…」と個人歯科診療所に勤めていたとき聞いたことがある。それを自分が経営者になることで実行に移したのが、いまの診療所なのだろうと思う。そして、私はその丁寧な診察なおかげで、歯科医と充分なコミュニケーションを取り、疑問をぶつけることができるという、恩恵を被っている。

看護の仕事をしている友人同様に、彼女も、ご主人の理解と経済的基盤を持つからこそ、利益を最優先しない診療所を作れるという言い方ができる。

ふと考えると自分もそうだ。彼女たちの関る医療のような、社会的にニーズの高い仕事ではないが、夫のおかげで、実入りの悪い仕事ながら、丁寧な仕事を続けることができてきた。いつ状況が変わるかも知れないが、感謝、感謝。

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コメント

発会式に来てくださってありがとうございました。
また、ブログで記事も書いてくれて・・・。

ただね、ひとつだけ私が声を大にして言いたいことがあります。

『彼女がそうした仕事を始めるには、ご主人が経済的に家庭を確実に   支えるという協力がないとできないことだ。』

『彼女も、ご主人の理解と経済的基盤を持つからこそ、利益を最優先しな い診療所を作れるという言い方ができる。』

これはその通りです。夫に感謝していない、ということはありません。

ただ、伴侶が一家を支えるほどの仕事ができる、
そういうキャリアを積み上げることができてきた、その過程には
もう片方の伴侶が、自分のキャリアを諦め、社会から引っ込み、
現金にならない仕事(家事、育児、学校の役員、地域の仕事、
ボランティア・・・)を一手に引き受けてきた歴史があります。
そして、家族に何かあれば、いつでもそれに対応する責任を
今も負っているのです。
そういう人がそばにいてこそ、彼らは働き続けられた。
職場において、相応の責任を確実に果たせ、相応の給与を得られた。

そういう私の考え方を『高飛車』だと言う人はいます。
でも、私はどう思われても、構いません。
ただ、私は、今のうちの家庭のあり方を
『お互いの持ち場で、各々自分の仕事を続けてきた結果』だと
思っています。

私は自分にとっては大きなものを諦めてきました。
でも、今、今までの自分を振り返って、
世の中がどれ程、お金にならない仕事をしている人達のお陰で
成り立っているか、よく分かりました。
子育てにしてもそうです。
子育ては、未来を育てる仕事です。

皆が胸を張って、それぞれの仕事をすればいいのだ、と
今は思います。


コメントありがとう。
そうですね、いまの日本社会では、まだまだ女性の方がガマンすることで成り立っていることが多いし、そのおかげで家庭も社会も回っていること、たくさんありますね。そうしたことをを担いながら、やりたいことを形にする女性には、どれだけエネルギーがいることか!!!

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