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2013年9月 4日 (水)

箱根 屏風山ハイキング

8月末の土曜、家族全員でのハイキングに行ってきました。

目的地は箱根の屏風山。箱根外輪山の一つで標高は948メートル。約2時間で150メートルの高さのところを往復するという情報から、それほど苦労せず、気軽に楽しめるだろうと考えて選んだのですが、想像とは大違いで、思ってもいない大変なハイキングとなりました。

箱根の関所の向かいの民家の脇、裏を抜けて登山道に入ります。5分ほどで、急な階段状の登りになりました。神社などでみかけるような急勾配で、いや、びっくり。それが15分ほど続きます。ところどころにある鎖や杭につかまり、いったいどうなるのか、もっとラクなハイキングじゃなかったのかと後悔したくなりました。

娘は、泣きそうな顔で、「こんなにつらいことはこれまでなかった」と登りながら言います。そうなのか、これが今までの彼女の人生で最もつらいことなのかと、それはそれで驚きましたが、「悪かったねぇ、事前情報とだいぶ違うのよん」ととぼけたフリとして黙々と登りました。

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写真では穏やかな山道ですが、ここに辿りつくまでの、絶壁か!と思えるような階段では、見上げるのも振り返るのも恐ろしく、写真は撮る気になれませんでした。そして、ここを降りることを想像すると、帰りはもっと恐ろしい。しかし、誘った側がそんなことは言えません。

最初の階段を登り切ってからはおだやかな山道が続きました。しかし、その先の道の様子がイメージできず、途中で下り道になると、まさかこの先にあの登りがあるのでは…と疑心暗鬼になり、下るのがもったいない。あとで聞くと、皆、同じ気持ちだったようでした。実際は、そこから約30分ほどで何もない山頂に到着し、あっけなく片道を制覇。

あとからガイドブックを見ると、ちゃんと書いてありました。「初心者には体力が試される登りだが、ゆっくり休憩しながら歩けば大丈夫」。でも、休憩するような場所、なかったデス。

山頂では、そのまま引き返すつもりでしたが、甘酒茶屋に抜ける道があり、あの絶壁を降りる気になれない私と娘は、どうなるかわからないけれど甘酒茶屋に降り、車を待つことにしました。男性陣は駐車場に戻るために、来た道を辿ることにしました。息子の「別にたいしたことないよ」とさっさと歩く姿に、ホッとしました。まだまだ余力がありそうで、毎日、片道12キロの高校まで自転車で通うのは、ダテではないようです。ちゃんと育ってるぅ

山頂から甘酒茶屋までのルートは、これこそ理想のハイキングといった穏やかな道で、娘とたくさん道草をしながら歩きました。最後にちょびっと絶壁状の階段があっただけ。

かまじいみたいな蜘蛛、落ち葉の下の真っ赤な毛虫、突如陽が射して来たときの、木漏れ日の美しさ、歌のような風の音。アセビの葉のかわいらしさ。この山のどこかにトトロがいるような、そんな気持ちになって、娘もようやく楽しいと顔で言ってくれました。往路では霧が立ち上り、「もののけ姫の世界だぁ」と息子が叫んだっけ。さりげなく自然が美しいと思うときは必ず、宮崎駿監督の世界のひとコマが浮かびます。

甘酒茶屋は江戸時代から続く関所の直近の茶屋。いまはハイカーが、江戸時代には箱根の山を越えた人々がほっとする場所です。江戸時代には、どんな人がどんな気持ちでここで休んだのかしら。たぶん、山歩きのつらさと楽しさの根っこは、私の感じていることと一緒のはず。風を心地よく思ったに違いない。

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自販機がレトロ。

芦ノ湖畔のネコちゃん。

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準備不足を少し後悔したけれど、準備万端だったらたぶん登ることはなかった山。いろいろな思いをした分、家族にとって忘れることのないハイキングの一つになりそうです。

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