無料ブログはココログ

« 箱根 屏風山ハイキング | トップページ | 箱根 宮下の渓谷巡りと浅間山 »

2013年9月23日 (月)

竹やぶ(箱根)

本店は千葉・柏にある「竹やぶ」。そばの質や技術、 何よりも店づくりのこだわりに一目置かれる発信力のあるそば店。創業者の阿部氏は、一茶庵の片倉氏、その弟子で飛ぶ鳥落とす勢いの高橋氏とともに、昭和に起業したそば店の中で、伝説として語り継がれるそば職人3人の1人ではないかしらん。

3人とも、味を追求するだけではなく、技術やこだわりといった深みのあるストーリー、そして蕎麦を食べるシチュエーションに驚きを与え、そばを食べることを現代の文化のひとつに育てたクリエーターでもあると私は思っている。

「竹やぶ」がなぜ評判が高いのかを知りたくて、まずは近くの箱根の「竹やぶ」にと、初めて行ったとき、独創性にびっくり。そして、そばを食べてびっくり。あの店舗に驚かない人はたぶんいないだろうと思うけれど、まずは店づくり。至るところに手作りのオブジェがあり、テーブルや椅子はとてもそば店とは思えない、サロン的なゆったりしたもの。店の外も、ちょっとした散策ができる庭園があり、そこにもオブジェが顔をのぞかせる。

好みか否かはさておき、そば店とはこういうもの、という既成概念に挑戦しているかのような、いやそれよりも、もっと俯瞰的に、店づくりを楽しんでる姿勢がおもしろい。

HPや著書によると、経営者の阿部氏は、20歳で江戸そばの伝統を継ぐ「池之端藪蕎麦」で修業し、2年弱で独立。わずか22歳の昭和41年に千葉・柏の駅前に「竹やぶ」の暖簾を掲げたという。

手打ちの技術は、独立してから、練馬のTというそば店で学んだと著書の「竹やぶの蕎麦」に書いてあった。その頃手打ちをしていた練馬の店といえば、「明月庵 田中屋」だろうか。独立までの時間の短さ、そして独立してから手打ちを学んでいくという姿勢は、若さだけでなく、常識にとらわれない発想の柔軟さを示しているようだ。

そばは伝統的なスタイル、器づかいもクラシックで美しい。特に塗り物が上質。この夏に輪島を訪れる前、輪島塗について下調べをし、実家が輪島塗を製作しているという小学生の女の子がわかりやすくまとめたページがあって参考にしたのだが、偶然にも、「竹やぶ」の漆器は、その女の子の家の仕事だった。

主役のそばは2種類で、せいろと田舎。せいろは石臼挽きとのことで、丸抜きを使用だろうか。田舎は玄そばを手挽きの石臼挽きだそうだ。

そば粉の割合は、基本は十割だろうか。夏場などは多少はつなぎを入れるようだが、香りと甘味がしっかりある。そばは細めでコシがあり、のどごしを楽しませる。

そばは黒姫高原の契約農家から入れるそうだ。そばの品種や生産地の違いがわかるほど繊細な味覚を持ち合わせてはいないけれど、黒姫高原と表記している店はそんなに多くない。

もり汁はそば湯を入れて味わうとさらに香りが伸び、パワーを感じる。私がオーダーしたのは「とろろせいろ」。とろろのコシがしっかりとあり、もり汁といい勝負の濃厚さが出る。水っぽいとろろが多いので、まさか、こんなにしっかりしたとろろを味わえるとは…

「手打ちのそばって、こんなにおいしいんだね」と喜んでくれた家族。連れて行って、私も久しぶりにそばのおいしさを楽しめてよかった。会計のときには、最後のサプライズが待っていたが、この店を一度体験すれば、通常の他のそば店におののくことはなさそうな予感。

しかし、せいろ1枚3箸、60gほどとは本当に上品過ぎ。

・せいろそば 1050円 ・田舎せいろ1050円

・天せいろそば 2520円

店のHP

« 箱根 屏風山ハイキング | トップページ | 箱根 宮下の渓谷巡りと浅間山 »

おいしいもの 外ご飯」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 竹やぶ(箱根):

« 箱根 屏風山ハイキング | トップページ | 箱根 宮下の渓谷巡りと浅間山 »

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31