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2014年7月26日 (土)

効率優先もほどほどに

仕事上、いろいろな本や雑誌を資料として目にするけれど、時間がないのを言い訳に、最短距離で読み終えようとする読書を、長いこと続けてきたことに気づいた。

面白いか、面白くないかの、本自体の持つパワーというのもあるけれど、よいところ、面白いところを探そうとする心がけが、せっかくの出会いにはあった方が、気づきが多くなると思う。

そんな私にとっての“悪習”を!と思わせたのが、「野菜を喰らう」だ。

著者は、築地の八百屋さん。西洋野菜の草分けとして有名な、大木健二さんの話や西洋野菜を広げる苦労話をエッセンスとしながら、西洋野菜をわかりやすく解説する。

大木健二さんのお名前は聞いたことがあったけれど、具体的な仕事の内容は、この本でようやく少し知ることになった。

健康ブームや野菜人気から、いまは日本料理の世界でも、積極的に西洋野菜を使う時代。
トマトなんてあたりまえ、いまやアイコだ、カルビタトマトだのと、取材に出向くたび、次々と耳に新しい野菜が登場し、それを料理人は積極的に使いこなしている。

そんな自分の不勉強を補う資料として手にとった本だったが、それ以上に、野菜たちが日本にはいるようになったエピソードが面白く、西洋野菜を全国に広めるために東西奔走した大木さんという方のバイタリティに引き込まれる。今度使ってみよう、食べてみようという思いが立ち上がる。

ふと、「向田邦子の手料理」の本を思い出す。

決してプロとしての手の込んだ料理ではないけれど、人柄が伝わってくるストーリーとさりげなさが詰まった、楽しい料理の世界が広がっている。どれもが、平凡な材料ばかりで真似しやすいものばかり。何品、この本から作ったことか。

実用書を読むのが楽しいという経験はかなり久しぶり。時間がないから、資料として必要な部分にだけ目を通しておしまいにするような読書を続けてきた自分が、少し“痛い”。

効率よくやってきたと思ったけれど、どうやら、脇道に立ち寄ることをやめることで、楽しみまで減らした読み方をしてしまったようだ。

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