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2014年10月 4日 (土)

不思議な時間

今週は、現実の世界からどこか浮き足立ったような数日を過ごした。天寿を全うした義父の葬儀があったからだ。

90歳を越え、数年前から、車椅子となり、家族のことがわからなくなった。2年ほど前から入院し、家にいないことがそれなりに家族には普通になっていた。

でも、終わりを迎え、葬儀をひとつひとつ経て、かかわりのあった多くの方から話を聞き、義父の人生に焦点を当てた時間を過ごすと、もうこの世にいないということが、重い悲しみになって、そんな中でいま時間が過ぎていく。義母や義兄も、どこか虚ろだ。

私にとってはほとんどの時間が他人であった義父だけれども、義理ながら約20年のかかわりの中での温かい言葉や人柄は、実父とは違ったもうひとりの父として、とても人間味にあふれた、見習いたいものが多いものだった。

筋の通った頑固さがときとして人を困らせること、子供が大好きなこと、義母には言いたいことを言ったようだが、他の人には本当に公平であったこと、地元の文学と、音楽、スポーツが大好きだったこと…。

5年ほどは家を離れた状態で、まめに介護に通った義母に対し、多くの方が、「よくがんばったね」と声をかけてくれ、ちゃんとまわりは見てくれているのだとわかった。

棺の中の義父を見ていたら、次々と感謝の気持ちが湧いてきて、もうお別れなのだと思ったら、いまこここに存在していることと、これがなくなることの違いに、堪らない気持ちになった。たとえ入院して家に帰れない状態でも、生きているのは存在しているということだ。この存在がなくなるのは、なんと、重みがあるのだろう。

実父に対して素直になれなかったものを、彼からはやさしく教えてもらった。彼に感謝したいこと、さまざまな見習いたいことがある。せっかくの縁で、かけていただいた温情に報いたい。教えてもらったきちんと生きるという姿勢。いまからでも、恥ずかしくないようやっていこうと思いながら荼毘に付した。

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