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2015年5月

2015年5月27日 (水)

自分の価値観が、献立ストレスを生み出していたらしい

沢村貞子さんの「わたしの献立日記」を読むと、気持ちが前向きになります。

日々の献立のメモとエッセイの構成で、料理は和食中心のシンプルなものばかりだけど、季節感と食べ物の鮮度の気配を感じる内容に、品数や料理のレパートリーの広さではない、食卓の豊かさがにじみ出ています。写真はなし。料理写真はないのです。文字だけです。

料理は、同じものが毎週のように出ていたり、素材はそんなに種類が多いわけでもなさそう。和食中心でバリエーションが豊富というわけではありません。だけどどうしてこんなに魅力があるのだろうと思っていました。

それがふとひらめいたように納得できたのが、ジャンルがまったく別の、とある本。

パリジェンヌは10着しか服を持たない」という本が、このところ人気のようです。書店で手にとってチラ読みしたとき、その近くにある「服を買うなら捨てなさい」という本が目に留まり、それを機に同じ著者の「50歳、おしゃれ元年」を読んだのでありました。

どの本も、自分のスタイルを持って、量よりも質にこだわった服を揃え、管理や着まわしの手間を省き、でもシンプルに、そして心豊かな暮らし方を提案していると感じました。

枚数はそれなりにあるのに、「着る物がない」と思うのはなぜだろう。その答えがこの本にありました。自分を知ること、周囲に流されないこと。

あっ、私ダメだ、できてない、流されてる!と思うのと一緒に、これって料理づくりと同じことかも!とリンク。

レパートリーを広く持ち、さまざまなものを作ったり、新製品を知っていることや試してみることが楽しくて豊かなで普通の生活!と思っているけれど、果たしてそれって自分にとってよいこと? 自分が快適なこと? 自分に必要なこと?

そんな根本的な問いかけに始めて気付いたのでした。

そして、食べたいものや季節のもので充分。あれこれいろいろ欲張って作りなさんな と、沢村貞子さんが私の耳元で特別にささやいた瞬間でした。

たくさんの調味料、食材

たくさんのレシピ、話題の料理

家族の好み、健康に大切なもの

それらを全部‘取り入れるなければいけない‘と思い込み、いつの間にか私ば溺れかかっていたようです。頭はいつもパニック、管理も買い物も大変。

もちろん、さまざまな食材をいろいろな調理法でバランスよくとることは基本としてよいことで大切なことなのだけれど、ネ。

先の衣類の本をきっかけに、ずっと迷っていた白いシャツを買いました。一週間に何回も着るような気に入っている服なら、高くても無駄じゃない。そして、「いつも同じ服」と思われることはちっとも恥じゃない、というメッセージが強力な応援エール。

確かに着るたびに気分がよいし、洗濯だって大切に大切にと服を大事にしながらなので、面倒というより愛おしかったりして。こういうのもなかなかよいものです。着る服を選ぶのも迷いは、断然減りました。

では料理なら、

その時季の鮮度がよくて安全なものを、同じ食材・料理であっても何回も食べよ。いつも同じ料理というのは恥じゃない、ということかしら。

もちろん一ヶ月間同じ料理っていうのは極端ですが、毎日変えなくてもいい、自分のスタイルでいこうという考え方は、周囲に振り回されるよりもはるかに心が健康になれるような気がします。

自分に余裕ができて、気持ちが広くなっていけば、自然と献立も料理も幅は広がってゆく予感がします。

まずは現状を認めなければ。それと、周囲の情報に流されて、自分に縛られている自分をほどいて楽にしてあげなければ…

2015年5月17日 (日)

ローテーションを作っちゃえ

食事づくりがあんまり得意ではないものの、このところ、ちょっと向上の兆しです。

数年前につけた夕食の記録をもとに、我が家で人気の料理、ある季節には必ず入れたい料理や食材をもとに、献立のローテーションを決めたのです。

決めたといっても主菜の大枠。豚肉の焼いた料理、挽肉を揚げた料理などと素材と調理法が重ならないように3週間の中に振り分け、1週目をA、2週目をB、3週目をCとして3つのパターンをローテーションすることにしました。

できればパターンはもっとある方がよいのでしょうが、最初はあまり無理のないところからとスタートすることに。

それとともに、豚肉の焼いた料理、挽肉を揚げた料理などとを献立パターンに沿って分類し、ファイルに整理。

以前のレシピファイルは、素材別にしていたのですが、それが自分には合っていなくて使いづらいものだったということに、パターンを決めるときに(ようやく)気づきました。

いま私が分類しているのは、

・主菜の素材と調理法別に、15種類

・主菜のボリュームが欠けるときに必要なサブ主菜料理

・サラダ類

・根菜類・乾物の料理

・野菜料理

・スープ

・ご飯もの

・休みの日に作るもの

としています。

この分類は多いか少ないか。自分で仕分けしてびっくりしたのですが、自然に分けてこうなったので、私にとって使いやすい分類です。こういうことって、きっと人それぞれで、この感覚が違うんだろうな。

私が素材ごとや料理ごと、素材×調理法の分類に仕訳するのは、献立を考えるときにこれらの順番で考えると決めやすいのです。

いろいろ紆余曲折ありました。

曜日ごとに食材を決めるとか、調理法を固定するとか、交互にするとか…

そして悩み、挫折の結果生き残ったのがいまのスタイル。私の汗と涙が染み込んでいるのでありまする。

不思議なもので、あらかじめ作るものを決めてしまうと、逆にそれを変えてみたくなる気が起きるようです。考えるのがメンドウなときはそののままですが、「おいしそう」という食材に出会ったり、お徳なものをみつけたらさっさと乗り換えたり、リクエストがあったら変更。たたき台があることで、次の段階の工夫や思いつきが生まれるようです。

献立を決めることを楽しめる人には問題ないと思いますが、毎日、毎月、毎年、あとどんだけ???と重荷に感じるときは、パターン化作戦、悪くないと開き直っています。

明るい開き直りは、きっと日々の家事には大切。

2015年5月 1日 (金)

進化する書店にエール

しばらく買っていなかった料理の月間専門誌が、ようやく待望の特集をやると聞き、発売日当日に近所の書店に行った。

が…ない。ない。雑誌自体がない。いつもあったのに。店員さんに確認すると、その書店で売り上げが少ないことから配本があまりないのだという。

書店で雑誌を手に取り、匂いをかいで買いたかったので、電車に乗ってとある大型書店に行ったが、やはりない。神奈川西部の期待の大型書店なのに! 店員さんに尋ねたら、そこではそもそも扱っていないのだと言われた。

大型書店(確か売り上げは国内で4位だった)の規模であれば、取次に配本を断る権利があるのだろうか、大型書店であれば、ジャンルは広く、多くの種類の本・雑誌を揃え、並べてあるものではないかと思っていたのだが、どうやら私が浦島太郎化しているらしい。しかし、考えてみれば当然かも知れない。

データ化やデータ分析が進み、売れる売れないがはっきりとわかれば、売れる可能性が低いものは、切られても仕方ない。

もはや、こんな本がありますよ~とカタログ的に出版物を並べていた時代ではないんだなぁ。毎日のように新刊が届く書店では、一年に数冊が売れるか売れないかというタイプの本は、レギュラーの場所は確保できないだろう。

自宅で調べれば、アマゾンで新刊ばかりでなく中古も入手可能。図書館のオンラインを利用して予約すれば、県内中のからタダでたくさんの本を読める。

その一方で、近所の書店で、自分が直接手にしたい本に触れ合えにくくなったわけだけれど、書店が、個性を示し始めている。その書店独自のフェアや工夫したポップやランキング。カフェや読み聞かせ。子供コーナー。売りたいものや力を入れているもののアピールは、小売ならば当然のことだった。

今回は、結局はアマゾンで買った。交通費はかからない、中一日で届く。レビューを参考にしたり、類似本があればより希望にあったものをチョイスできるから、その便利さや恩恵は計り知れない。

しかし面白いことに、以前より図書館を利用したり中古本を買うことが増えているのと同時に、そうやって浮かせた分、どうしてもほしい本を手に入れ、蔵書は減ってはいない。

憂うよりも、生き残っている書店が売り込む本に、もう少しおおらかに関心を持とうと思う。時には電車賃もかけ、書店から発する情報を楽しもう。これまでになかった出会いが、書店から始まることに価値を感じて。

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日本料理の特集、待ってました!

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