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お散歩・お出掛け

2014年5月 6日 (火)

水舎(長野 山形村) & 霧が峰

町興し、村興しというとB級グルメがすっかり定番としてイベントにもなり、全国的に人気を得た。

蕎麦の世界では、蕎麦街道というものが昭和50年代後半から全国各地で活発に存在を強め、いまでは全国に広がっているようだ。

山形県の、村山そば街道・最上川三難所そば街道・新庄そば街道・大石田そば街道、宮城の七ヶ宿そば街道、栃木の粟野そば街道、熊本県のそば街道、佐賀県三瀬のそば街道、兵庫県の奥丹波そば街道、兵庫県但馬豊岡のそば街道、福島県の宮古そば街道・磐梯吾妻そば街道…もうきりがない。検索すると、北海道から熊本まで全国津々浦々。行ってみたいところばかり。

この5月の休みに、初めて蕎麦街道で蕎麦を楽しもうと訪れたのが、長野県山形村の唐沢そば街道。唐沢そば街道は、松本市の隣にあり、約1kmほどの車道を中心に、店が9店、点在する。どこも客席はゆったりとしたお座敷のようだ。

この地での蕎麦の歴史は、江戸時代からと古い。唐沢川の水を利用した水車を何軒か共同で粉挽きをするようになり、地元の祭りと蕎麦作りが合わさって評判となり、明治時代に最初のそば店ができたそうだ。

いまの時代、蕎麦は贅沢な食べ物の面もあるけれど、昔、蕎麦が売り物ということは、米が採れないことでもあり、厳しい土地柄をあらわす。蕎麦は一般的に小麦や卵、布海苔、大豆などをつなぎとするけれど、十割が売り物になっている地域は、つなぎとするものさえ採れなかった土地柄であったりして、調べるほどに少し切なくなる。でも、そういう文化をつなげてくれたおかげで、いま、全国の蕎麦を、地域が持つ豊かな食文化のひとつとして楽しめる時代になった。

早朝5時に出発し、道が混んでいなかったので一般道だけ10時過ぎに店に到着。それでもすでに滋賀ナンバーの車の先客がいて、店の入り口で待っている。すごいなぁ。GWって。セッティングするだけで店まで案内してくれるカーナビ君もすごい。

今回たずねた水舎は、粗びき蕎麦や十割の手打ち蕎麦が売り物。ホシが入っていて、とても細く、粗びき蕎麦はのどごしがよい。その蕎麦打ちのレベルゆえ、評価される店なんだろうと思った。麺の印象は、荻窪の本むら庵と似て、加水が多めのように思えた。十割は、粗びきよりちょっとのどごしのよさが落ちる。どちらもボリュームたっぷりで、都内の手打ちそばの量を知っている身には本当に嬉しい量だ。

蕎麦をキンキンというほどに冷やして締めているのがちょっと冷たすぎると思うけれど、唐沢川の水が冷たいのだろうから、自然なのだろう。

汁は、カツオと昆布を使っているという。戸隠そばは汁がかなり甘く薄めなのに対し、この店は濃くて甘さは抑えめ。好みが分かれるだろうが、かなり細めのこの店の蕎麦には合うのうだろうな。

蕎麦といっしょに、一般的な盛り合わせと山菜、穴子の3種の天ぷらも注文。山菜の内容を尋ねたが、「わからない」という答えはちょっと寂しい。他のお客にも聞かれないのかなぁ。それと、衣が天ぷら粉のようなガリガリした食感で、ちょっと固め。

そうだ、注文するとすぐに漬物も出してくれる。この日はたくあんと野沢菜。スーパーで買う、旨味調味料味の野沢菜しか知らない私には別のものに感じられ、どんどん進む味。お茶請けに漬物を出す長野県の文化は、塩分がどうのこうのというより、おいしいから出すんだとひとりで納得してしまった。蕎麦もよかったけれど、漬物も忘れがたい。

朝10時に店の前で待つなんて初めての体験だったけれど、お客が次々と湧きだすようにやって来て、11時にはもう満席だった。あとでHPを見たら、粗びき蕎麦も十割蕎麦も量に限りがあり、たぶん、のんびり来店していたら売り切れになっていたことだろう。

GWは早起きして蕎麦店へ。来年も行けるといいな。

そば店の前後は、5月の山梨、長野を楽しんだ。

山中湖から、中央アルプス(?)を臨む。朝6時というのに、多くの人が写真とってるぅ。男性ばっかし。

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水舎の駐車場にて。長野では、豆桜がいまを盛りと咲いている。

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りんごの花は、なんて可憐なんだろう!

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霧が峰の八島湿原。雪がまだ残ってるぅ。あと1ヶ月もしたら、一面草が芽吹いて、爽やかさがあふれるのだろうか。

湿原を出たら、霧が峰高原、車山を抜けて岐路に。霧が峰高原ではグライダーが空中をゆったりと滑空しているのを初めて目撃。グライダー自体の流線型の美しさ、周囲の山の美しさと高低さから生まれるダイナミックな風景が、いまも忘れがたい。

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河口湖大橋にて。この日の富士山、美人だった。このあと、かつて見たことのない246号の渋滞を目撃し、足柄峠を回ることに。異様にスピードが速く軽いチューンナップ車に囲まれながら、必死に峠越えをし、22時帰宅。

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2014年4月 6日 (日)

夕陽と花見

花見が佳境。

今年の私は少し賢い。

桜と言っても、2月からいろいろな桜が咲き、種類が違うのだろうと思っていたのを一歩進んで調べ、無事、覚えた。

最初に咲くのが、緋寒桜。ひかんさくらと読み、彼岸桜と間違えやすいためか、かんひさくらとも呼ばれる。次に咲くのが河津桜。そして大島桜。河津桜は、緋寒桜と大島桜が自然交配したもので、緋寒桜が濃いピンク、大島桜がほぼ白、間の河津桜が間のおだやかなピンク色だ。その次が彼岸桜、そして染井吉野という順になる。

ようやく、近所の高校で、2月の半ばから1本だけ咲き始める桜のナゾが解けた。そして、すこおしだけ桜の種類の違いがわかるようになり、花を愛でるのもちょっと高尚な気分だったりする。

今年は都合がなかなかつかず、今日、やっと見に出かけた。期せずして夕方だったが、これもまたよい。

ちょうど日の入りで、富士山と夕陽、下の方に桜が群れている気配が奥ゆかしい。

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江ノ島と桜。海も見える。

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大山と桜。あの山頂、去年登ったんだ…

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夜桜のための提灯と桜。

実はこの場所ではまだ満開には早く、来週末が桜の天下か。

次回は提灯に照らされる桜を愛でようか。

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2014年3月23日 (日)

厚木 自然環境保全センター

身近にありながら知らなかった、我が家好みの野鳥観察スポットを発見。

厚木にある、県立自然環境保全センターです。入り口の造りや施設の表示などを見ると地味なのですが、展示や散策路が充実していて、野鳥や樹木の観察を目的に訪ねるにはとてもいい具合。

動物の剥製や図書が揃う本館は、木の香りがして、いるだけで森林浴気分。展示している動物の種類が豊富で、ホコリっぽさがない。鳥の展示の仕方は初めて見たタイプで、6種類くらいの野鳥の剥製が、実際に留まっているかのように枝に留めてあって、大きさの感覚がわかりやすかった。

遊歩道には、沼や小さな小川があり、自然を生かしながら歩きやすく整備されています。あちこちからさまざまな野鳥の声が聞こえてきて、時間と季節によっては、いろいろな種類の野鳥が見られそう。この日は、鶯の初鳴きを楽しみました。

あと、カエル。ヒキガエルかなぁ、大きくてジーッとして、そしてよく鳴く。

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野生動物の保護センターでもあるようで、怪我をしているタヌキやチョウゲンボウ、アオサギなどを身近で見てきました。

こういう設備があること自体アピールが弱い気配。ちゃんと利用しないとなくなってしまいそうなのがちょっとだけ心配。

http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298169-d2690922-Reviews-Kanagawa_Prefectural_Nature_Conservation_Center-Atsugi_Kanagawa_Prefecture_Kanto.html'>神奈川県立自然環境保全センター</a> (トリップアドバイザー提供)

2014年1月26日 (日)

春が来ています

暖かな日曜、近所の散歩に出発。

いつの間にかすっかり春めいていて、ツグミを多く見かけました。サクラの花の芽がちゃんとふくらんでいます。アジサイも、ちゃんと芽を付けて出番を用意しています。

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久しぶりにエナガをたくさん見ました。ぷっくりして小柄でとても好きな野鳥。1~2メートルの至近距離に私たちがいるのに、食事に夢中で、せわしく食べながら近づいてきます。モクレンの気が、さながらエナガのアパートのよう。木の芽を食べているのかと思いましたが、調べてみると、蜘蛛など虫を食べるそう。このときはいったい何を食べていたんだろう。

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カシラダカかと期待したのですが、肝心のお腹が撮れず…謙虚に見て、この様子からはホオジロの気配。カシラダカ、いつかみたいなぁ
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暖かい1、2月は野鳥を見るには最高。

今回の散歩コースは、特に山里として美しい地区を訪れました。隣町で、小さい地区ながら、歴史を感じ、山里ゆえの素朴さを感じ、鳥のさえずりにあふれ、本当にステキなところ。川沿いを歩いたら、カワセミがスゥッと追い越して行きました。

2014年1月13日 (月)

石庄庵(神奈川 秦野)

今年最初の、家族でのそば。家族の提案により、店から4キロほど離れた公園に車を止め、店まで歩いた。

「石庄庵」は以前は国道246号線沿いにあり、いつも車がたくさん停まっていた繁盛店。2回ほど行ったことがあった。2007年に以前の場所から4キロほど山側に移転して以来、初めての訪問だ。

HPによると、ご主人は、そば打ちだけでなく、原材料であるそばを自分で育て、そば会を主催して、会員とともに収穫することにも重きをおいている。そばの栽培にも関わってそば店を経営している人は全国で何人かいるけれど、関東近郊では、「石庄」は本格的な店だと思う。それ以外にも森を守る運動やホタルを鑑賞したり、自然を大切にする気持ちを店を通して表現している。

移転する前よりも店はぐっと広くなり、何よりも、店外にある待合が楽しい。四季の美しい写真を展示したり、鶏や鴨、あひる、犬と身近で触れ合えるになっていたり。何箇所かに炭火が用意され、それにあたると心がほかほかしてくる。くみ上げた地下水がちょろちょろと流れ、飲んだり手を洗えるようにしてある。大人が童心に帰るような場所だ。なぜ山ン方へ移転したのか、気持ちが少しわかる気がした。

店内のそばの打ち場が2箇所あり、どちらもきちんと片付いている。さっきそばを打ちましたと、使用したばかりの雰囲気の店が多いが、こうしてきっちり片づけが行き届いているのは、心がけがすごいなと思った。

そばは、十一の手打ちそば、太めの田舎そば、変わりそばを提供している。自分で栽培したり、契約農家が栽培した地元のそばを使い、自家製粉をし、手打ちで仕込んでいるとのこと。

予約客はコースで注文しているようで、次々と料理が運ばれていた。フリで訪れた私たちは、十一そば、天せいろなどオーソドックスなものを注文。

十一そばは抜きの実を粗めに挽いたそば粉を使っているようだ。細打ちでこしがあり、とてものどごしがよい。そばは160gくらいだろうか、量が多めなのも嬉しい。もり汁はカツオがきいている。少し甘味が強く感じられた。少し濃い目のそば湯を加えると、だしの香りがぐっとのびる。

天ぷらは小さめながら点数が多く、彩りをよくして目を楽しませてくれる。衣は薄めで、いくらでも食べられそう。

薬味はさらしねぎと本わさび。

基本がきちんとしたそば、汁を楽しませてくれる居心地のよい店だと思う。移転してやりたかったことをやっている感がいいな。決して押し付けじゃないし、おもてなしになっていると思う。今度は平日に、さらにのんびりした雰囲気の中で味わいたい。

それと

店に来るまで、羊のいる牧場、馬やポニーのいる乗馬クラブの脇を通り、店で鴨や柴犬と遊び、帰りは野鳥や、カラスに追いかけられるノスリを目撃。生き物の息吹にあふれたそば散歩になった。

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羊って、ボーッとしているようで、本気ダッシュすると速い。


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ジョウビタキのメス。可愛いんだな。

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2羽のカラスがノスリを追いかけてイジワルをしていた。この寺山地区をもっと山の方に登るとヤビツ峠に至るが、その途中の菜の花台という見晴らし場所は、春はタカの渡りが
見られるスポット。

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お店のすぐそばの畑の柿の木。蔦のようなものがからまり、寒の時季というのに、ふさふさとして新しい命を得たような力を感じさせる。

自然との共存を店という形にして伝えている「石庄庵」。店に着くまでの数キロの道のりにこんなたくさんの自然からのメッセージがある。次回も、どちらも楽しみたいと思う。

2013年11月 3日 (日)

益子の陶器市

益子の陶器市へ行って来た。

ブログで自分の料理の写真を撮るようになって多少は器を欲しいと思うようになったからだが、一番のきっかけは、仕事で、器のことを少し知るようになったからだ。

器好きのある料理の先生は、日本各地で陶器市はあるけれど、益子の陶器市がいま一番エネルギーがあると話してくれた。若手の作家が集まり、全国の陶芸の手法を取り入れた個性的な作品も多く、益子焼きにとらわれないいい器がたくさんあるという。

そういえば、近くのショッピングセンターやデパートの生活用品売り場で見ても、惹かれる器や手ごろな価格のものがない…。いい器欲しいなぁと気持ちが固まった。

栃木県南東部の益子町は、神奈川西部の我が家からは約200キロ。決して遠くはないが、首都高を越えるので、朝晩の渋滞を考えると、我が家ではなかなか行きにくい場所だ。朝4時半に出発し、ケチゆえ一般道を通り、途中朝食をマックでとって9時頃到着。

人の気配はあまりなく、益子駅の脇の無料駐車場へ悠々と車を置けた。店が集まる場所までは約1キロ歩く。近くの和菓子屋で尋ねると、春の方が断然人の出は多いとのこと。年間で50万人の人出があったこともあるそうだ。

いったいどうなることだろうと思ったら、朝9時台は、春に比べたらまだまだ静かなようだ。と言っても、人気の作家さんのテントでは、10人くらいの人がすでに並んでいた。どんな作品だろうと脇から覗き込むと、確かに、個性的で凝っているものや、細かくて美しさに目を奪われるものなど、人を集めるのも納得のものばかりだ。

若手、中堅、ベテラン、それぞれの年代の作家さんのテントがところ狭しと並び、作風も手法も揃えているものもさまざまだ。全国各地からも来ていて、見比べるのが楽しい。

いろいろな器に出会いたい、好みのものを探したいというのには打ってつけだ。

私も頭がクラクラとなりながらも、たくさんのテントや店を回って、自分の好みの傾向がわかってきた。どちらかというとざっくりして、模様などはなく、重そうで大きいものだ。

欲しいなと思うと、やっぱり予算より高い。値段ばかり見ると気持ちが下がる。それを繰り返していると何も買えないので、いまの私の精一杯ということで、予算に見合う、出会えたものを買おうと決め、最終的に2枚の器を買った。

私が買ったのは、共販センター「タヌキゾーン」の太田幸博さんの大きな角皿と八寸くらいの角皿。それと、路地裏テントの素子さんのお店の白クマとバク。

いつか欲しいなと心を残してきたのが、かまぐれの丘の桜井満さんの器。灰釉がとてもすてきな青磁。でもでも、今回は大皿が目的。また来るぞ~

器だけでなく、藍染製品、木綿を使った作品、皮製品、木製品などの店をのぞくのも楽しい。モノづくりへの気持ちが伝わってきて、作家さんちの表情が見えて、なんか、居心地いいんだな。

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日下田(ひげた)藍染工房。

益子焼きを芸術品の域まで高めたアーティスト、濱田庄司ののこした、濱田庄司記念益子参考館も訪ねた。

彼の仕事の偉大さを、本や記事で読んでいたものの、実際に、彼が世界中から収集した器や織物、生活の藍用品、仕事場、住まいなどを見ると、美意識の高さに圧倒される。何もかもが美しかった。素材のよさ、仕事の丁寧さ、質感、デザイン…こうしたものに囲まれて仕事をし、何を目指していたんだろうと思わずにいられなかった。私って、寄せ集めの生活してるなぁ

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カサッ、ポトッと音がすると思ったら、どんぐりが次々と上から落ちてくる。

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工房にはネコが。中では囲炉裏に炭があり、いい香りが充満している。

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藁葺き屋根、柱、床、箪笥や甕、掛け物など、何もかもが美しい。

また来よう。自分の美しいものを見る目がもっと養われますように。

2013年10月22日 (火)

小さい秋

すっかり朝晩が冷え込み、秋どころか冬の気配。内容が古くなってしまった、2週間ほど前の近所のお散歩での話。

イヤというほどモズを見た。10月の半ばだ。彼らは木のてっぺんが好きなようで、姿を探すのは簡単。

ギィギィした、とても自己主張の強い声で鳴く。さすが肉食。あちらこちらにモズがいる。天敵いないのかな。モズの高鳴きと言うそうだ。

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最後はカワセミ君。

その日、多くのモズを見かけながら、私は何かを思い出そうとしていた。

なんだっけなんだっけ。モズモズモズ…

…呼んでる口笛 もずの声…

そうだ、サトウ八チロー作詞の童謡、「小さい秋みつけた」の歌詞だ。

そうか、10月中旬にモズはこんなに晴れやかに、時には自分の存在を主張しながら、昔から鳴いているんだ。よく覚えていたなぁ、この歌。

きっとこれから、10月になるたび、秋の入り口と感じたこの日のことと歌を思い出すような気がする。

この20年近く、家族中心に動いてきて、いつの間にか自分の感覚がどこか薄まっていったところがある。我慢していたとか、抑えていたとかそんなつもりはないのだが、こんな季節の感じ方を久しぶりにすると、どこか自分ぽくて、昔の自分に再会したような、何かを取り戻している気がした。

2013年10月11日 (金)

鎌倉、葛原岡;大仏ハイキングコース

子供の秋休みを利用して鎌倉散歩に行った。

同じ県内にありながらなかなか足を向けずにいたが、行ってみるとなんと近いことか。最寄の駅まで車で行き(30分)、そこから1回の乗り換えを含め、電車に乗っているのは実質20分ほど。あっけない。

ルートは北鎌倉を起点に、円覚寺、東慶寺、浄智寺、源氏山公園と進み、大仏のある高徳印、長谷寺を巡り、鎌倉駅まで行くコース。特にどこをたずねたいという目的がなかったので、寺あり、山あり、商店街ありのコンパクトに楽しめるコースにした。

結果、ハイキングゾーンは、それほどきつい山道ではないものの、約1時間、アップダウンのある中を歩き回り、かなりの運動になった。おりしも、10月としては観測史上最高の、真夏日を記録した日。海が近く山の上と言っても、日差しは真夏のようで大汗をかいた。これは少し想定外だった。

何箇所か巡った寺では、東慶寺がもっとも気持ちに残った。こじんまりして手入れがゆきとどいた、野草や花の美しい寺だ。縁切り寺、駆け込み寺とも呼ばれる尼寺で、女性の立場を擁護したり、離婚の申し立てができ、裁判所的な機能もあったらしい。宝蔵館にはさまざまな証文が残されていて、相手(男性)を威圧するかのような気持ちのこもった文字は、怒りや女性を守る思いを感じた。差出人である尼僧の署名が、証文の中で飛びぬけて大きいのだ。

また、証文を入れる文箱がいくつかあった。細工や漆の技術のすばらしさはもちろん、蜘蛛の文様を描いた鏡箱、鳥の文様がかわいらしい蒔絵の炉。遊び心と技術が一体化したすてきなものばかり。

鎌倉駅前の小町通りも久しぶりだった。平日なのに、修学旅行の学生も含め、多くの人たちでにぎわっていて、集客力に感心する。20年ぶりくらいで行ったので、店の変化も大きい。甘味屋や喫茶店など変わらず老舗としてますます貫禄を増している店がある一方、豆菓子の専門店や、紫芋の菓子専門店、胡麻の菓子専門店など、いま話題になっている食べ物のお店もたくさんあり、幅広い年齢層の女性客で賑わっている。私たちも旺盛な意欲とともに歩き回り、試食し、観光気分を満喫した。

長谷から鎌倉駅までに向かう、わき道の商店街も歩いて楽しい場所だった。上質の靴や骨董、おしゃれな小物の店などが揃い、ファッションにこだわりのある人たちが訪れる場所のよう。街全体に流れてい空気がしゃれている。

ビブリア古書店のモデルになった場所や店を、今度は訪ねようか。

古いものと新しいものが仲良く美しく調和している街はそうそうない。住んでいる人たちの努力も相当にあるのだろうな。敬意を払いたいと思う。

2013年10月 7日 (月)

思いを感じる無人販売所

週末に片道5キロほどの公園まで歩いた。久しぶりのせいか、途中でみかける無人販売の野菜がとても変化しているように感じる。

季節の野菜がずいぶんと入れ替わったばかりでなく、やり方に売り手の工夫の表現が豊かになっている。昨日見たものでは、栗を売っている販売所では、栗が入っているカゴのひとつに、なぜだかおまけのようにオクラが5本ほど添えてある。採れ採れの鮮度のよいもので、うぶ毛がやわらかい。ついでに採ったものを入れたのかなあ。持ち帰りやすいよう、袋類が用意してあるばかりでなく、栗の煮方のレシピまで重しの石をのっけて、何枚も用意してあった。

別の販売所では、茄子やオクラ、茗荷といった夏野菜をたくさんそろえている。それだけなら普通だが、野菜の種類ごとにちょっとしたクーラーボックスを用意して、そこに入れている。中をのぞいたら、保冷剤こそ入っていないけれど、100円分の野菜を袋に入れて、ふんわりと置いてある。

いろんな販売所がある。サービスたっぷりで多めのところ、野菜に西日が当たっても平気でいるところ、「ちゃんとお金を入れてください」と書いているところ。

どんな人が作っているんだろうと思う。きっと売る側も、どんな人が買ってくれるのだろうと想像しているんだろうな。

今日、またひとつ、我が家にフレッシュな秋がやって来た。レシピ付きの販売所で買った栗で、栗ご飯を味わった。立派な栗をひとつひとつむいて、おいしい米で炊いて食べるなんて料亭レベルの仕事だと、子供たちに恩着せがましいとわかって言いながら、おかわりして食べた。

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2013年9月23日 (月)

箱根 宮下の渓谷巡りと浅間山

生まれも育ちも、そして現在の暮らしも割合と箱根に近い場所に縁がありながら、実は通過するばかりで、何箇所の美術館や公園に行った程度。宿泊はもちろん、芦ノ湖の遊覧船にもロープウエィに乗ったこともありません。

乗ればいい、行けばいいというものではもちろんありませんが、興味を持たず、常識的なことを知らないままでは少しイカンじゃないかと思いながら、数年が経ってしまいました。

なかなか機会がなかったのですが、連休の中日の22日、ようやく、箱根を歩き回って森林浴を楽しんできました。

目的地は早川渓谷と千筋の滝。

コストを考え、電車よりも車を選び、宮ノ下の町営駐車場へ。朝8時ではまだまだガラガラで楽勝でした。

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エクシブの脇にある通路から入ります。小道を渓谷に向かって降りていくと、ちょっと陰気ながらも数件の温泉旅館があり、昭和40年代はさぞかしにぎわったであろうと思える、昔っぽい佇まいです。その頃はここを散策する人も、大勢いたに違いありません。昨日の散策の間、会った人は皆無。貸し切りだよ~
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途中で散策路が別れ、蛇骨渓谷へと向かって川沿いに歩き、いったん国道一号に出ました。ここでいったん駐車場に戻り、車を移動。歩いている途中、駐車場代無料のところをみつけたのでした。

目的地である早川渓谷と蛇骨渓谷の散策は所要時間1時間ほどであっという間に終了。時刻はまだ9時だったので、裏通りにある小道を散策しながら千筋の滝をめざすことにしました。

ヒトと自転車やバイクだけが通れるような細い路地。古い雰囲気から、どんなものが目の前に現れるのかワクワクします。

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道路は掃き清められていて、とても清潔。

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片側には立派な木。涼しくて森の香りがぷんぷんします。

国道一号から蛇骨川の脇の道に入り、歩道を歩きました。そちらは上から見下ろす歩道だけで、渓谷を歩くために降りる散策路はありませんでした。

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途中には、秀吉ゆかりの石風呂が下の方に見えます。小田原攻めをしたときに作ったものだそうです。そういえば、一夜城が近いのでした。自分が直接訪ねて思いをはせた場所の歴史と歴史が重なり、つながっていくことは、歩くときの充実感を強めてくれる楽しみです。

千条(ちすじ)の滝は本当に涼しげで上品な滝。真夏に来れば、かなり涼を与えてくれたことでしょう。ここで、数組のハイキングをしている人たちに会いました。スマホが大活躍していました。

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出ている案内図を見て、まだ10時だったこともあり、ここから登れるという浅間山に登ることにしました。頂上まで片道30分と表示があり、途中でへばったら引き返そうと考えて気楽に出発です。
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私の大好きな、木の根っこ階段が続く山道です。それほど急でもなく、これがほとんど山頂まで続きます。

木漏れ日が気持ちよく、道は足にやさしく、こんなに歩きやすい山道は初めてです。
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案内図とおり、30分ジャストで頂上へ。眺めは楽しませんでしたが、なだらかな芝生のような広場がある、気持ちのよい頂上でした。標高は804メートルと書いてあった気がする… それほど高くはありません。だから山頂まで蚊がついてきたんだ。

帰り道は、宮ノ下に向かう山道を降りました。こちらは、最初はゆるやかなものの、後半の半分ほどはかなりの急傾斜。木が道をふさいでいて、通れない!?と思ったら、ちゃんと足をかけて跨げるように木に切り込みを入れてくれてありました。

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秋らしく、いろいろなキノコがもりもりと生えていました。鮮やか過ぎる真っ赤なものや、不自然なほど形が整い過ぎのものは、絶対毒がありそう。
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宮ノ下のどの辺に出るのかと思ったら、富士屋ホテルの裏側でした。こんな光景が待ってくれていたなんて嬉しいです。

テレビでよく箱根が紹介されますが、大通りの歴史あるお店、裏側の路地、旅館、そして山や渓谷など、美しくて楽しいものが満載なのがわかりました。そして、建物や道は古いけれど、きれいに掃除されていて、その清潔さも魅力でした。

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12時に歩き終わり、この後は、元箱根にある竹やぶで昼ごはんを楽しみました。仕事でこのところ蕎麦を調べる毎日で、食べたくて仕方なかったのです。せっかく箱根に行くのだし、どうせならレベルの高いそばを食べたいと思い、私のお小遣いで夫にご馳走しました。

夫はせいろの量(の少なさ)と値段(の高さ)に驚きながらも、あまり食べた経験がないという手打ち蕎麦を、「こんなにおいしいなんて」と喜んでくれ、しっかりともう一枚を追加。大奮発となりましたが、ご馳走した甲斐がありました。本店よりは少し細めの蕎麦のようです。香りや味がしっかり強く、久しぶりに食べる、本当においしい手打ち蕎麦。茹で方も私にはちょうどよくて、思い切って来てよかったと思えました。

この店だけでなく、箱根にはよい蕎麦屋さんがたくさんあるので、歩きとセットで、次も楽しみます。

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