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PTAの広報誌作り

2009年5月18日 (月)

広報卒業生からのアドバイス 4

記事を書こう!

pencil5月11日の続きです。

ポストイットが便利

書くときに、頭を整理し、文章を組み立てるやり方として、ポストイットを使って構成を立てることをおすすめします。

具体的にする作業は、短冊状のポストイット、あるいは小さなメモ用紙に、取材した内容や、入れる要素を一枚につき1項目ずつ書き込みます。要点だけでいいのです。「○月○日」「校庭で」「高学年の子がもっと参加すればよかった」「○○先生が担当」…など、5W1Hを含め、気付いたこと、思いつくまま書き出し、取材し忘れたことなどもすべてメモにします。

ポストイットを並べ替える

このメモを、話のまとまりを考えながら並べ替えます。起承転結をイメージして4ブロックに分けると内容がまとまりやすいと思います。同時に、情報の優先順位もつけながら並べます。

こうして仕分けの作業をすると、追加取材や確認が必要なメモ、次点の情報のメモ、原稿に入れる必要があるかどうか悩むメモなどが出てくると思います。特に、次点のものや入れるか入れないかの情報のメモは、原稿の量を増減するときに役立つのでとっておきます。

構成が決まったら、文章同士のつながりを考えながら、書き出します。

集めた情報を整理し、流れを考えたあとは、それらをつなげると、記事としての体裁はととのうはず。書けないときは、文章力がないというよりも、取材が足りなかったり、書き出しの数行が浮かばなかったり、記事のしめくくりの方向が決まっていなかったりすることの方が多いのです。

そうしたら、書き進まない原因を見極めて、追加取材をしたり、仲間に相談して記事の方向づけをする意見を集めたり、参考になりそうな記事を読んだり。悩んでいても情報がなければ、書けません。電話をかけるなり、行動に移します。

書いたものを客観的に見る

文章が出来上がったら、数時間後とか翌日とか、ちょっと時間をおいてから、読み返してみてください。つながりが悪い、わかりにくい、情報が足りない、文章がダラダラしていて読みづらい、結局何が言いたいのかわからない…などなど、書いているときに気付かないいろいろなことが見えてくると思います。この作業によって、記事がよくなり、書く力がついていくのです。

自分の文章に自信のある人はいない

これらの手順を終えたら、他のメンバーに目を通してもらい、足りない点、直すべき点を教え合いましょう。たいていの人は、自分の文章に自信がありません。私だって、文章を書くことを仕事にしてますが、つねに誰かにチェックしてもらわないと怖いと思っています。上手かどうかではなく、内容が間違っていないか、読みやすいかをチェックし合えばよいと思います。

三人集まれば文殊の知恵とはよく言ったもので、数人で集まると、いろいろな意見が出ます。書くのは苦手でも、読んで意見を出すのが上手な人がいたり。自分が出す意見は、ごく平凡で些細なようでも、普通の人の代表的な感覚でもあるのです。自分たちの感覚に自信を持って欲しいと思います。

書いた文章を人に見せるのは気恥ずかしいものですが、不完全だからこそ他人の力が必要な作業です。

とりあえず書くことは誰もができる

私がPTA新聞を作ったとき、他のメンバーは「記事なんて書けない、書けない」と口を揃えて言っていました。書いたものを見せてもらうと、書けないというより、話の落としどころやメリハリの付け方がわからないのだなと感じました。話を聞くと、情報は持っているのですが、本人が感動したり伝えたい点が入っておらず、どうしても面白みがない、無難な文章になりがちでした。そういうときは、「どういうことが一番面白かった?」「もし一言突っ込んで言うとすると、何を加えたい?」と聞いて、それらを書き加えてもらい、文章を引き締めるようにしました。

メリハリのある文章にするには

どうやったらもっと記事がスムーズに書けるかに、特効薬があるわけではないのですが、いつも思っていたのは、記事を書くとき、親しい友人との会話で話すときの「ちょっと聞いて」と言う感覚で文章を書くようにすればもっとわかりやすく、変化が出せるのにということです。

友人に、何か出来事を話すとき、誰が、いつ、どこで、何を…なんて報告記事のような順番で話をしませんよね。聞き手を引き付けるよう、まず、優先順位の高い情報を、強調しながら話しているはずなんです。記事も一緒。

伝えたいことを、どこに置いて、どう強調するかで、同じ文章が、無難なものから、メリハリのある印象に変わります。魔法があるわけではないのです。ちょっとした一行なのです。

1回書いたものを、文章を入れ替えたり、強調してみたりといった工夫を繰り返し、あれこれ悩むと、いろいろなことに気付いて、書く力がついていくと思います。

タイミングとテーマがよければ、読みたくなる

いくら書き手が上手でも、テーマが機を逃してたり、内容に新鮮味がなかったら結局はつまらない記事になってしまいます。タイムリーな話題や、これからのことを紹介するような記事の方が、読みたくなりませんか? 

「こういうことがありました」と過去を振り返る報告型の記事より、「これからこういう行事があります。がんばっている子供たちを取材しました」という記事の方が、読みたくなる記事ではないでしょうか。

私のいる市の、新聞コンクールなどで入賞常連校のPTA新聞は、テーマの選び方やタイミングがよく、とてもマメに新聞を発行しているようです。決して文章がこなれているわけではありません。PTA総会の前に、親の委任状の多さをテーマにした記事を出したり、運動会の前に、練習風景を伝えたりとか。文章やレイアウトなどそんなに凝ったものではありません。田舎スーパーの手書きチラシのような感覚だったりする。でも、いま読まなければという鮮度抜群の新聞で、そういう発行の仕方も魅力的だなあと思うのです。

2009年5月11日 (月)

広報委員卒業生からのアドバイス 3

記事を書くということ

pencil月7日の続きです。

記事には、報告の記事や、意見・提案の記事、インタビューの記事、座談会の記事、アンケートをまとめる分析的な記事、活動やメンバーを紹介する記事などがあると思います。どの記事を書くにせよ、人目に触れる記事を書くというのは、最も抵抗がある作業のようですよね。その理由は、書き慣れていない、読み慣れていないから、ということに尽きると思います。

大事な資料集め

まず、資料を集めましょう。過去に発刊されてきたもの、他の学校のもの、子供や親に関わる記事がのっているもの。書くためには、似たようなものを読むことが手っ取り早い。

私が担当したときは、市内に広報誌づくりに熱心な指導者がいて、その先生の自宅には全国のさまざまな小・中のPTA広報誌がたっぷりとありました。自宅を訪ね、その中から、自分たちが身近に感じるものや、参考にしたいものを借り、他のメンバーにも見せてイメージを共有するようにしました。あと、子供の通信教育についてくる親用の読み物や塾の印刷物もいい資料に。テーマがPTAと関わることが多いし、提案型の文章が中心なので、話の方向性、いま皆が何に関心があるかなど、おおいに参考になりました。

バックナンバーの新聞を読んでみると、元気が湧いてきませんか? 身近なことを書くだけで、たいていの記事が出来上がっています。文章だって、プロではなくたって書ける。親しめる文体、よみやすい文章であることが大事。

そして、読んでみて、その中から、自分もこう書きたいな、この記事カッコイイ、このパターンは取り入れられるなといった型になるものをみつけて、構成の仕方や、タイトルや見出し、キャプションの付け方を真似ることから始めてみましょう。ちょっと言葉を入れ替えるだけで、それなりにまとまるんです。

原稿の組み立て方

どんな内容を書くかは、テーマによって決まってくると思いますが、小学校のときから言われているのは、5W1H(だれが、どこで、いつ、何を、なぜ、どうやって)ですよね。報告型の記事は、これらの事実をつなげるだけで、記事としての体裁は整います。

それだけではおもしろくない、もっとふくらませたいと考えたら、写真をいつもと違うものを工夫して撮ったり、裏方の存在にスポットを当てて記事に加えたり、角度を変えた要素を何か取り入れるようにすると、それだけでも印象が違うはず。

私は、PTA会長のインタビュー記事を書くとき、これまでいつも正面の写真だったのを、斜めから手の動きを意識した写真を撮りました。紙面に変化が出たようで、同じ広報委員から、「ずいぶん印象が変わるのね。こっちの写真の方がいいね」と賛同してもらいました。

長めの記事のとき

長い文章を書くときは、起承転結が基本中の基本。まず、起:話の書き出し。承:それを説明する文章。転:そこから発展・展開する文章。結:全体をまとめる文章。この形にのっかって書くと、書きやすいし、読みやすくなります。

そして、起承転結を考えた構成の場合、結で何を書くか、どういう方向に話をまとめるかをある程度決めておく方が書きやすくなります。逆に、これがないと、いつまでたってもまとまらない。提案型の記事や、アンケートでのまとめ記事などは、この部分が核でもありますよね。

私が毎回悩んだのが、この結の部分でした。自分の主観を書くわけにはいかない。かといって何人でも書くのは効率が悪い。「結論どうしよう、まとまらないよ~」と悩みました。

それで最終的に落ち着いたのが、広報委員で集まって意見を出してもらい、それを結論として原稿に起こすことでした。例えば、アンケートの集計結果を見て、皆で自由に話してもらう。書くのが苦手と言っても、皆にしゃべってもらうと、いい意見が次々と出ます。私は、ひたすら耳をダンボにしてメモを取り、それらをもとに、「こういう結論にするよ」とみんなに確認しながら原稿をまとめておりました。

続くpencil

2009年5月 7日 (木)

広報委員卒業生からのアドバイス 2

pencil4月27日の続きです

企画以上に大事! まずはスケジュール作り

どう進めればわからないと、何もかもが面倒になってしまいます。どんな内容にするのであれ、絶対に大切なのが、企画を考えることと並行してのスケジュール作り。段取りが多いからこそ、早めにスケジュールを立てることで、何ができる・できないがはっきりし、ストレスを減らして紙面作りに望めます。また、発行までの流れを見ると、意外に、雑用が多いことにも驚くと思います。

新聞の発行までの、さまざまな段階

私携わってきた新聞では、

1 企画を出して決める

2 企画に合わせてどんな写真が必要か、また、誰に取材したらいいか、原稿を依頼したらいいかを考える。

3 企画の担当者を決める

このとき、どんな方向性の記事にするか、読者なら何を知りたいかなどある程度皆で意見や質問例を出し合っておくと、取材しやすくなると思います。

4 紙面の割付をだいたい決め、原稿の分量を決める

5 取材活動、撮影活動に入る。その前に、アポイントが必要な場合も

6 原稿をまとめる、写真を用意する

7 編集する。割付に合わせて原稿を入れ、見出しやリード、写真のキャプションを付ける。

この7の作業は、学校側が配布した「パーソナル編集長」というソフトで紙面を直接作りました。

8 校正し、学校側のチェックを受ける

9 学校側の指示に沿って直し、印刷担当の先生にデータを渡す

10 配布を待つ

11 在校生以外の配布先に、配布する。

となります。

新メンバーで1号目を作るときは、すべての作業が初めてなので、余裕を持ってスケジュールを組むことが必要です。そのため、それぞれにかかる日にちを調べてさかのぼりながら、予定を組んでみてください。これを延ばし延ばしにしてしまうと、それだけで後ろ向きの気持ちになってしまいます。

企画

広報の新聞では、一年を通して考えると、けっこう企画の半分はすでに決まっているものです。というか、必ず入れないといけないものが多く、けっこう紙面の多くを占めます。それを整理してみると、見通しが立ち、ちょっと安心できると思います。

代表的な企画は、

春は、PTA役員や先生の紹介、PTA会長の抱負、新学期の様子など。

夏は、新しく始まったPTAの仕事や行事、また、学校の行事の紹介などが入ります。スポーツ系の大会や行事が多いので、その結果も。

秋は行事がたっぷり。運動会、バザー、給食に関するもの…

新年は、新年度に向け、PTA役員の仕事の記事、PTA総会の記事、新入生の記事など。

これらに加えて、校長先生の話、学年ごとの行事、修学旅行、子供たちの委員会やクラブ活動、図書室や保健室の話など、学校を中心に据えると、否応なく、たくさんの記事が予測できるはず。

よその家のおこづかい、お手伝い、ゲームのルールなど、関心のあることをアンケートするのも、立派な企画です。

どの記事でも、もちろん新聞の伝統にもよりますが、写真やイラスト、図解などを必ず入れるよう意識しておくと、あとで紙面構成がラクになります。写真だけでも、それなりに紙面は埋まるもの。文章を増やせないときは、写真を大きくして急場を凌いだことも。

写真がたくさんあることで、写真優先のレイアウトにしたこともあります。運動会のときは、写真が300枚くらい集まり、どれもいい写真ばかりなので、結局、B4の一枚を、ぜーんぶ写真とキャプションにしてしまいました。思い切った紙面づくりでしたが、印象ががらりと変わり、それなりに見ごたえのある紙面になったと思います。

今から思うと、行事のときはそれに合わせてカメラを持ってたくさん写真を撮りましたが、ふだんからカメラを持ち、学校を訪れたときのふとした風景…よく手入れされた花壇とか、清掃の終わったプールとか、図書館で子供が本に熱中している様子とかを撮っておけばよかったと思います。何気ない風景の写真も、けっこう役立ちます。親は行事があるときに学校に行きますが、行事がないときに行く学校や、ふだん垣間見ることがない子供やPTAの様子を伝えることに、広報委員の意味があると思うので。

また、一般の取材と違い、広報の取材や撮影はラクなんですよ~。協力的というのが約束されているのは、仕事で取材をする身からは、天国です。広報であると、学校やPTA役員などから援護が受けられるので、相談先はあるし、知り合いもいるし、段取りもすごくラクなのですよ。

続くpencil

2009年4月27日 (月)

広報委員卒業生からのアドバイス 1

毎年、この時期になると、私のブログはPTAの広報誌作りに関する検索ワードがグワっと増えます。みんな悩んでいるんだなぁと、思いつつ、卒業生&文章を書く仕事をしている立場から、励ましを込め、ちょっと思い当たることを書いてみます。

広報の仕事の難しさ

たぶん、多くの人が、広報として新聞を出す仕事に抵抗があると思います。広報として新聞を出すには、企画を出す、文章を書く、取材する、編集する、校正するといった一連の作業も必要で、多くの人にとってどれもが慣れないことゆえ、負担を感じると思います。

ただ慣れていないだけでなく、記事を作るのは、言われたことをこなす仕事と違い、出力の仕事です。つまり、書きたいこと、伝えたいことなど、意欲や興味、読み手がどういうものを読みたいかという視点を持ち、それを頭に仕込んでおかないと、出力できないのです。それに、書く作業は、時間で区切れない仕事。一つの記事を書くのに数日かかるというのも珍しくなく、他の役員の仕事のような、みんなで集まって作業すれば、それなりにまとまるというものではありません。ルーティンのある仕事に比べ、“生み出す”というクリエイティブな仕事の分、表現したいことがない人にとっては、さらに負担に感じることでしょう。

しかも、書くだけでは済まない。取材する、写真を撮る、レイアウトするというのも、関心がない人には、辛いことかも知れません。そのうえ、毎回、記事ごとに中身が違って来るし、さらに、たくさんある作業を、ひとりではできない。チームワークがとても大切になります。

しかし、すべての委員が同じ力、同じ興味、同じ時間があるとは限らないので、どうしても誰かに負担がいってしまうのですよね。パソコンやデジカメを導入する新聞作りが始まったことで、さらに、誰に何ができる、できない感は広がったように思います。

もしラクに作るなら

大変にならない新聞作りは、可能だと思います。多くの学校は、いろいろな伝統があったり、毎回やり方が決まっているもの。かつて発行された新聞をベースに、いつの時期にどんな記事をのせているか、その型通りにやってパターン化した内容に徹し、作業について前任者に聞いてこなせば、それなりにまとまると思います。そういうやり方でも、許されると私は思います。だって、他のPTAの仕事に比べ、個人にかかる負担がすごく重いし、やったことがない作業が次々と待ってる。文章を書き慣れている人などマレです。毎年委員が入れ替わるのことが多いでしょうから、全員が手探りです。チームワークが期待できない場合は、仕方ないと割り切らないとやっていけないこともあります。

プチ企画で自分らしさを

だけど、どうせやるのなら、一つだけでも、自分が兼ねてから興味のあるテーマのことをとりあげることをすれば、もっと新聞作りが楽しくなるはず。全部のページは無理でも、小さな記事、たった200文字のベタ記事でも、思いがあれば、何か取り入れることはできます。

私が広報委員をやったとき、市が主催する広報委員のためのセミナーがあり、そこで、新聞には、過去の記事ばかりのせるのではなく、これからのことの記事、意見を伝える記事、そして過去の記事の3つをバランスよく入れましょうと、教わりました。これはすごくわかりやすい話と腑に落ちました。

たぶん、思い当たると思いますが、面白くない新聞とは、過去のことを当たりさわりなく報告する記事でできている新聞です。はっきり言って、学校名を入れ替えてもわからないような、個性のないもの。そういう新聞は、作るのもラクなのですが、読まなれない…sad

そして、面白い新聞は、終わったことの記事ばかりでなく、その学校やPTAらしさ、地域の特性が現れている新聞だと思います。それは、私のいる市がPTAの広報紙づくりに熱心な先生がいるため、各学校の新聞をたくさん見せてもらい、気付いたことです。

手書きあり、サイズもいろいろ、発行ペースもさまざま。その地域ならではのアンケートや学校行事、子供と先生の距離感、親の本音が伝わってくるものなど、オリジナリティが高い新聞ほど、じっくり楽しめました。「立派にする必要はない、自分たちらしさ、その学校らしさを入れよう」と、大きなヒントをもらった気持ちになりました。

例えば、私は、仕事を持っていたため幼稚園とは無縁で、幼稚園に子供を通わせていたお母さんたちに比べ、どこの道が安全とか、どこどこの公園が危ないといった、近所の情報をあまり知りませんでした。不審者などの情報が増え、不安に感じていたため、「そうだ、みんなに聞けばよいんだsign03」と考え、どこが危険と思うか、また、実際に危険な思いをしたということをアンケートし、安全・危険マップを作りました。

また、低学年の子供を持つ委員から、「子供がゲームばかりして困るから、よその家でどういうルールがあるのかが知りたい」と提案があり、これもアンケートを作ってみんなでまとめ、「よその家ではこうやってるんだ~」と、集計する私たちが大盛り上がりし、読み応えのある記事になりました。

ある意味では私的な気持ちからの企画ですが、他の委員が、「私もそう思う」「記事にしよう」と賛同があれば、企画にできると思うのです。

続くpencil

2008年4月22日 (火)

広報、エピローグ

この2週間ほど、PTA新聞や広報のキーワードで私のブログに訪れる人が目立っている。そういう時期なんだなぁとちょっと懐かしく思う。昨年の今頃、そう、4月の半ばに小学校の広報委員に決まって、バタバタ始めたんだっけ。

それまでまるっきり意識などしていなかったが、広報委員っていうのは、けっこう特殊というか、ハードルがある委員というのは事実と思う。書く仕事をしている私ですら、書くことは毎回ストレスがあるし、初めて、という人にとっては、自分が書いたものが多くの人の目に触れるというのは、もぉ心臓が縮み上がっちゃう気がするだろう。

昨年4回発行して思ったのは、みんな、もっと自信を持って!ということだった。たぶん、広報委員になって新聞をつくるとき、一番の問題というか実際に困惑するのは、企画がないとか書けないということじゃなく、この企画でいいのか、書いたけどこの文章でいいのかという判断ができないことだろうと思う。でも、ほとんど大丈夫、大丈夫。

それに、誰にも企画は立てられる。自分が興味があること、小学生の母たちが興味を持つこと、おかあさん同士がしゃべる中にたくさんヒントはある。

書くのだって、たいていの人が慣れていないだけ。何度か書き直すという手間を惜しまずにトライしてほしい。それと、ちょっとしたコツがある。

私が、「書くなんて苦手だよ~」と言っていた仲間の原稿を読んで、どこを強調したらいいか気づいていないこと、個人的な実感を入れていないことがすごく勿体ないと思った。この原稿は何から書き始めたらいいかというとき、書き手に、情報の優先順位がわかってないと確かに頭を悩ます。そういうときは、もっと情報を集めて優先順位をみつけ出すか、書いたものを読んでもらって書き直しながらみつけていくか。

とにかく、手元にある、誰でも知ってる情報を、義務的に5W1Hで並べれば、まずは記事になるけど、おもしろくはない。でも、順序を変えるだけですごく変わる。何を強調したらいいかがわかれば、書きやすくもなるし、読みやすくもなる。とても個人的な意見であっても、加えるとずっと実感のこもった記事になる。自分の感性をつまらないものと思わず、「平凡こそが主流の感性」と割り切って、何を強調するか、目立たせるかをみつけ出して欲しいな。

一番てっとり早いのは、広報委員が集まって、意見や感想、考え、問題点などをランダムに話すことだと思う。このことは、私のブログに遊びに来てくれたモーばあちゃんさんからアドバイスいただいたことだ。それを教えてもらってから、お母さんたちのたわいのない会話の中に、いま、関心のあることや知りたいこと、お母さんたちの感性が浮かび上がってくることに気づいた。親の不安や、学校への疑問なども出てくる。そんなことをヒントにして、アンケートをまとめる記事などを乗り切った。

子供の安全や、ゲームについてのアンケートをしたのだけれど、とにかく分母が少ないので、メリハリのある結果が出ず、いったいどうやってまとめようと悩んだものだ。でも、その集計をもとに、他のお母さんたちに意見を好き放題言ってもらうと、けっこう鋭い意見や意外な意見が出て、ぜんぶ原稿にイタダキ!だった。おかげで、いま住んでいる地域の特性とか小学校の個性などがベースになった記事にできたと思う。「私は書けません」と言っている人ほど口は達者で、そういうメンバー、が話している最中、私は「待って、メモさせて」「さっきすごくいいこと言ったよね。もう一度言ってくれない?」など、何度もストップかけて、メモを取らせてもらったっけ。

とても限られた読者を対象とした新聞づくりだったけど、反応はとてもダイレクトだった。知っている人は感想をどんどん言ってくれ、正直、驚いた。いったい何人に声をかけてもらっただろう。力になった。全国の書店で売る私が手がけている料理の本、ベストセラーなんて縁はないけど、それにしても、読者からそんなに反応はないよ。いつもじれったい思いをしていたから、反応があることの嬉しさをすごく味わった。

今年は役員はフリー。その分、別の形で、昨年度にお世話になった、仲間の広報委員にお返ししていきたい。本音を語りあった1年、小さい子を抱え、子供をあやしながら書いたり、入力をしてくれた仲間。「できるときに、できる人が、できることを」の姿は、私の方が教わったことだった。

2008年2月29日 (金)

最終号を終えて

PTAの広報役員となってほぼ一年。いよいよ最終号が終わる。今回もB4サイズの4ページもので、私は図書ボランティアの記事と、年度末PTA総会の記事を担当。メンバー全員がようやく自分たちのやり方に慣れ、いまではさっさと担当を振り分け、担当の人が困ったら全員でアイデアを出し合って見せ方や写真を決めていくというスタイルに落ち着いた。時折、文章がこなれていないところや、見せ方に工夫が足りないところはあるものの、全員参加で仕上げているという感覚が号を増すたびに強くなり、この最終号は、有終の美を飾るのにふさわしい出来ばえだと思う。

うれしいことに、私が関わった103号~105号が、今年の毎日新聞が主催するPTA新聞コンクールの奨励賞を取ったとかで、メンバー皆がその価値をよくわからないのだけど、ともかく、外部の人が見たとき、何かを感じてくれたというのが嬉しい。もっとも、今回の、全員参加で完成しつつある106号が審査の対象に入っていないのがちょっと残念。

新聞そのもののクオリティやできばえのよさは確かに競うポイントにあるかも知れないけど、でも、一番大事なのは、一緒に制作するメンバーが、心を合わせて何かを作り上げる気持ちになることだと思う。最初、広報委員になったとき、文章を書くこと、テーマに合わせて写真を撮ること、それを編集することといったことが、一般のお母さんにとって、苦痛で、興味がないものだということを知り、驚くということから始まった。書くことや編集することが好きで仕事にしている自分にとっては、その差を自覚し、自信がなく、しり込みする仲間に、自信を持たせ、やり方はあるよ!とメッセージを送ることがテーマだったなぁ。

全く、読者不在で、制作する側の都合ばかりで作っていたのが実情なのだが、多くのPTA広報の現状だと思う。PTA活動自体が成り立ちにくいこの時代、「どうして私がやらなきゃいけないの」を「仲間がいればできる」という意識に変えることに持っていくことが、なかなか大切な目的でもある。そのそんなわけで、そういう結果できあがったものが、ついでに評価されたのは嬉しい。

もっとこーすれば、あーすればという思いはあるが、仲間と長い時間を共有したことで、得たもの、できた絆の価値は大きい。

ただ、テニス肘にはあまりよくない影響だったようだ。この二日ほど、パソコンにかかりきりだったら、すぐ、症状がぶり返した。悲しい。慌てて鍼に行き、自分の体の現状を〝感じて〟きた。右腕の神経が、全体的に鈍くなっているのと、足先の冷えが強いのがわかった。無理したくなくとも、やらなきゃいけないときがある。ストレッチ、筋トレをもっとやらないとなあ。

2007年12月18日 (火)

主婦のプロ

早いもので、もう12月も半ば。PTAでの広報委員の仕事も、来年3月に発行する号を一つ残すのみで、次回は最終号だ。その打ち合わせということで、昨日、メンバー5人でミーティング。同じマンションに住む広報委員長宅へ、皆で押し寄せる。同じマンションどころか、階まで一緒なので、30メートルの距離だろうか。

広報委員長は専業主婦。お邪魔するたびに思うが、さまざまな雑貨が飾られ、掃除が行き届いていて、生活を楽しむというセンスにあふれている住まいだ。コーヒーカップひとつ、ナプキンやスプーン一つ、形といいデザインといい、選び抜いたという感じ。お茶を出してもらうたび、お客である私を含むメンバーは感嘆の声を挙げてしまう。「いったい、どこで売ってんの?」「どうやって探すの?」

あるものは、100円ショップ、あるものは自分やご主人の手作りなど、既存のものにとらわれない視点で必要なものを揃えている。その情熱というか、徹底ぶりに驚くけど、さらに私が驚いたのが、彼女の気配り。午前中だけと思っていたのに、感嘆なお昼がすいすいと出てきて、もちろん、コーヒー、紅茶、日本茶と、タイミングよく運んでくれる。おいしい、楽しい、と、彼女のもてなしの笑顔とですっかり皆くつろいでしまい、たっぷりと夕方まで居座っていたのであった。

ミーティングから一夜あけて今朝、私は突然、「昨日は、座ってお茶や料理を出してもらう側は存分に楽しんだけど、果たして彼女は、ずっとキッチンと私たちの間の往復で、こまごましたことを次々一人でこなして、実は、楽しいどころではなかったのでは?!?!」と今頃遅いのだが、気になって仕方なくなった。で、電話。「楽しかったんだけど、申し訳なくて、気になったの」「私、そういうの好きなの。みんながくつろいでくれると、本当にうれしい。本当よ」と明るい声。

彼女はいつもそう。さっと裏方に回って、片付けをしてたり、何かを用意したり、次の段取りをしたり。「こういうことしかできないから」と彼女は言うけど、心底、すごいと私は思っている。見返りを期待しない気配りって、どれだけ貴重なことか。

主婦業にも適性がある。専業主婦を勤めるのも、能力の一つだ。評価されにくこと、きりがないこと、外部とのつながりが希薄なこと、自分の時間がありそうでないこと。どれもが、私にはなかなか受け入れられない。彼女を見ていると、周囲の人を居心地よくするため、自分の労力をいとわない姿勢に、こういうのが専業主婦のプロだなあと思う。掃除が手早いとか、料理上手とか、家計簿をきちんとつけているということとはちょっと違うけど。

2007年11月29日 (木)

105号 校了

一緒にやってるメンバーが風邪気味で、2人で小学校に最終チェックに行ってきた。おととい校長や教頭などに渡した、印刷前の新聞に目を通してもらったものを直すためだ。毎回思うが、PTA新聞の最高責任者はPTA会長なのに、校長などにあれこれ見てもらうのはヘンなものだ。ここの小学校はリベラルなのでまだいいが、同じ地域の別の小学校では、まだまだ、校長が威張っているらしい。隣のH市やI市では、学校長が変わるたび、新聞の表題を筆書きしてもらうそうだ。その話を聞いたとき、「そちらはそうじゃないんですか?」と聞かれ、びっくりしたが、聞かれたほうも、そうじゃないと知ってびっくりしたようだ。全く、ヘンな慣習がまかり通っている。

こまごました直しはあったが、大幅に書き直しなどはなく、ひと安心。パソコン上のプレビュー画面と、実際に印刷したものの色の違いが大きいのは、毎度、残念に思う。自宅でやっていてもそうだけど、どうにも慣れないものだ。紙もインクもあまりよくないから仕方ないけど。

今回は、広報委員が全員、なんらかの形で力を出したのが形になった。文章、写真、レイアウト。アンケートの集計もそう。私が混じっていたら、多分、もっと違う形になっただろうが、思いがけず、仕事のためにほとんど参加せず、仕上げの一週間だけだったから、皆のアイデアで進めるしかなかった。大変だったろうけど、みんな、がんばった。とびきりの思い入れいっぱいの号になるに違いない。配布は明日。

2007年11月27日 (火)

105号にかかりきり

今週金曜に発行を目指PTA広報誌105号のため、昨日、今日と、丸二日、新聞作りに追われた。実は、追われるというほど仕事が詰まっていたわけではなく、ついつい始まってしまうおしゃべりのせいで、時間がどんどん過ぎてしまっていた。二日間とも、実労は、3時間くらいかも。ひぇ~

今回は、ゲーム機に関するアンケートのまとめと、6年生の修学旅行の写真集、バザーの様子の報告が大きな企画。どれも、内容や写真といった材料が揃っていたので、割合にまとめやすく、また、迷っても、すぐ同じ広報委員のお母さん方に「ここ、どう書いていいかわからないんだけど、意見ない?」など、アイデアを出してもらったので、1人で悶々とすることはなかった。他のメンバーに話を振ると、すぐ、違う話に転がっておしゃべりが延々と続いてしまうのが悩みの種だが、子どもが高学年になると、他のお母さんたちとは殆ど会う機会がなくなるので、こういった集まりは、なかなか楽しい。

昨日は、ページの完成、今日は、完成したページを、印刷用のレーザー印刷機でプリントし、学校長などにチェックしてもらう版を完成させた。途中、編集ソフトが何度もスタックし、そのたびに、保存されていないところをやり直しとなり、午前中で終わるつもりが、日がどっぷりと暮れるまで…。ようやく完成したとき、できあがるのをじっと待っていてくれたメンバーに、心から感謝。「パソコンできなくてごめんね」と気にして、他の雑用をすべて引き受けてくれる彼女。パソコンができるだけじゃ、新聞はできません。あなたのような人がいるからできるのです。感謝です。

寒いPTA会議室で、根を詰めてのパソコン作業は、やはり、肘には良くないらしい。この二日間で、重く、痛くなってきてしまった。しばらく、本気で、パソコンを使う時間制限をしないと、ちっとも良くならないに違いない。

2007年11月19日 (月)

途中参加の105号

仕事がひと段落したので、来週発行予定でバタバタしている広報委員のミーティングに、久しぶりに参加してきた。

今回も、内容は盛りだくさん。子供のゲーム機で遊ぶ実態のアンケート、バザー、6年生の修学旅行と、どれも濃い。私はずっといなかったけど、残る5人で、みんなふんばってがんばっていたみたいだ。仕上がる2歩手前くらいで、最終的に決めることが残されていたけれど、それまで、いろいろと悩んだろうなという跡があった。

今日行って、私は、アンケートのまとめ記事を書くことになった。自分では浮かばないので、アンケートを集計したみんなに、座談会のように各自意見を言ってもらい、それをメモ。話はあっちこちに飛ぶが、それこそ楽しいいい話。意外に思える結果、みんなが同様に抱えている問題点がすっと浮かび上がり、関心があることや疑問に思っていることは、話がどんどん広がっていく。聞いていて、「これをまとめればいいんだ!」と、気が楽になった。これから記事づくりは、この方法でいこう。これこそ、私たちらしさ。(モーばあちゃんさん、ありがとう)

みんなで話をしていて気づいたのが、子供のゲームと親との対立が激しくなるのは、どうやら、小学3.4年生ではないかということだ。アンケートの結果や書き込みを見て、ゲーム機を巡るトラブルや親からの愚痴が、特に4年生からの回答に多いと言われ、集計結果を見せてもらうと、なるほどなるほど。ただ、4年生と言っても全員で50人足らずで、それを一般化していいとは思えないが、しかし、小6の息子を見ていると、そうだったかもと思う。いまは、家のルールを守ることや、ゲームばかりしていてはいけないとか、自分の欲求と折り合いをつけることができるようになった彼だが、ちょっと前までは、「どうして僕だけ」「みんなもっとやってる」「ゲームできないなんてヒマで仕方ない」など彼なりの反抗をしていたのだが、いつの間にかあの嵐が過ぎ去っている。そんな話を、同じく6年生の男の子を持つお母さんとしたら、彼女もそうだと言う。低学年のママ2人にそう話たら、「数年したら、おさまるんですかぁ?!」と驚いた様子。

中学生、高校生の子供を持つ、広報委員の他のメンバーに、中学や高校に行ってもゲームでは困らされるのかと聞くと、中学では、どの子も部活や塾に忙しくなり、ゲームでトラブルは聞いたことがないという。高校生も然り。休みの日などに、ゲームフリークの子のところに集まってやることはあるようだが、小学生のときのように、始終、ゲームばかりという子は激減するらしい。そうかあ、そんな風に成長するんだ。私も驚く。「だけど、次は携帯でバトルが待ってるからね」と先輩ママたちから有益な予告アドバイス。

となると、ゲーム機問題は、親子の、家のルールづくりやお金の価値観などを最初に親子で取り組む、大事な関門というわけだ。これをいい加減にして子供に言うなりになってたら、次は携帯、そしてパソコンなど、問題はますます深くなる気がしてきた。我が家ルール作りは、子育てで大事なカギなんだわ。

締め切りは来週月曜。ちょいと肘は重いが、気持ちのよい仲間と共同作業するのは楽しい。中学生や高校生を持っている、子育ての先輩でもある彼女らの話もとっても参考になる。

パソコンを使える人、そうでない人、記事を書ける人、書けない人と、得意分野は出てしまうが、でも、温度差は前よりはない。

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